REPORT

2025.06.11 レポート

りすまいるビレッジ見学レポート

今回はとよた多世代参加支援プロジェクト会員の「一般社団法人Re Smile」さんのご紹介です!

こちらの施設は、重症心身障がい児・者や医療的ケアが必要な方々を対象とした福祉施設であり、児童から成人までの幅広い利用者を対象に支援を行っています。そして看護師をはじめとした理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、保育士、そして相談支援専門員など多様な専門職が常駐しています。

事業所をはじめたきっかけ

理事の小松さんと原田さんによって2012年に一般社団法人Re Smileが設立されました。原田さんが訪問リハビリをしている時に、重症心身障がい児の通う放課後等デイサービス(放デイ)がなく、保護者の方々の希望もあり豊田市第一号の重症心身障がい児に特化した放デイが出来ました。訪問リハビリを利用していた子どもたちが通所し始めすぐに1店舗目は定員が満たされる形となったそうです。2店舗目、3店舗と増えていった中で豊田市から重心・医ケアの生活介護と地域共生事業の声がかかり、1店舗目と3店舗目を併せた形で4店舗目になるりすまいるビレッジが誕生しました。

やさしい環境と地域とのつながり

施設内はバリアフリーで、一階の床材には重さに強い桜の木が使われており、掃き出し窓からベッドでも外に出ることができるように、広範囲にわたりウッドデッキに面しています。
天井は高く広々とした空間が広がっています。エッグペイントが使われている壁材はたまごの殻を再利用した身体にも自然にも優しい環境です。
二階は杉板で柔らかく、フリースペースには白い壁をスクリーンのように使い研修もできる仕様になっています。その広い空間にはお子さんから大人まで楽しめるような本や、落ち着いて過ごせるスペースとなっており、外階段がついていてそこに地域の方やコミュニケーションが苦手な方でも来やすいような配慮がされているなど憩いの場になっており、多様なニーズに対応できる環境が整っていました。


パッケージデザインなどに利用者さんが関わっている商品では、学校給食で使われている野菜作りも手掛けている多世代会員の農家さんが作っている無農薬のさつまいもを、りすまいるステーションで加工してさつまいもチップスとして形を変えてごんべいの里保育園の園児さんが食べる安心安全なおやつとして提供されていて食育に積極的な考えを持つ事業所同士のつながりを感じました。

また、一階にあるブンブン食堂さんでは多世代会員の事業所である無門福祉会さんのシイタケを使って、シイタケの肉詰め弁当などをテイクアウトや配達も行っています。

みんなが楽しめることの実践

そして特に印象に残ったのは、「あそびリテーション」と「インクルーシブランコ」の取り組みです。
「あそびリテーション」は通所される児童や利用者さんに向けて“遊び”の中にリハビリ的要素を含めて心身の発達を促す支援活動で、指先や全身を使って無理なく体を動かすようなものがあり、視覚的にも感覚的にも“楽しむ”を通して必要なリハビリの部分での可能性の広がりに感銘を受けました。
「インクルーシブランコ」は車いすブランコとして日本で4台目、木製では世界初(?!)車いすの方や家族みんなで乗れる画期的なブランコで、ちょうど先日一周年のイベントがあったのでこちらも伺わせていただきました。
中学生やボランティアさんたちの協力もあり、多くの方々が参加されていたブランコの近くでは、「すごーい!」「また乗りたい!」「山に向かって飛んでいきそう」「慣れないからちょっとこわいなぁ~」など和気あいあいの雰囲気の中沢山の笑顔と感想がみられ、障害のあるないに関わらず家族や友達同士で参加した方の思い出の一つになったようでした。

今後の展望

これからの事業所としての展望をお聞きしたところ、インクルーシブパークに車いすのまま家族や友達と一緒に乗れるコーヒーカップなどの遊具が増えて、地域の方や他の福祉事業所さんとつながっていき、りすまいるステーション(地域に開かれた場所・いろいろな方に関われるところ)にさらなるつながる形ができたらいいなとの事でした。こうした施設の存在が地域にとっていかに重要であるかを実感しました。そして定期的にイベントがあることで社会や地域活動でつながりが広がり、みんなが笑顔になって集う場所としてそこに安心感がうまれるのだなと思いました。

次回「インクルーシブランコ開放デー」は9/15です。まずはみんなでレッツゴー!

(事前連絡をしてOKがでれば、9月まで待たなくても体験できるかも?)



~そして原田さんからみなさんへひとこと!~
2025年8月27日の空想ファクトリー登壇するので、ぜひ来てください!!

一般社団法人Re Smile
【HP】https://resmile-inc.com/

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