ひざ掛けと共に届けたい想い~とある女性のストーリー~
ご縁をいただいて…
自宅で、手編みのひざ掛けを制作し、それを寄付している方がいるので、お話を聞いていただけないか?と、会員の福祉事業所さんから、とよた多世代へ連絡が入りました。
ご本人の了承を得て、自宅へ訪問させていただくことになりました。
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編み物を始めたきっかけ
現在、お一人暮らしをされている清水さん。
長年、実母と夫の介護で忙しい毎日を送っていましたが、2023年からはお一人暮らしとなり、しばらくは毎日寂しく、「今日しなければいけないことがない」状況に慣れない日々。
そんな清水さんの大好きな趣味の一つに編み物があります。
専業主婦だった40代の頃に編み物学校に通い、先生の資格を取得してから現在まで、編み物の講師を続けています。
寂しい毎日でも、大好きな編み物は継続して取り組まれ、様々な作品を制作されてきました。
また、編み物教室のお仲間と会ったり、定期的に運動をしたり、電車で図書館へ行ったり、ご友人とランチに出かけたりする日々の中で、少しづつ今の生活スタイルに慣れていきました。
東日本大震災をきっかけに
2011年3月の東日本大震災をきっかけに「自分に何かできることがあるだろうか?」と考え、編み物教室の仲間と共にベストを編んで、福島県の高齢者施設や仮設住宅へ寄付を始めました。
2年程継続した後、実母や夫の介護でお世話になっていたこともあり、市内の高齢者や障がい者施設にひざかけの寄付を始めました。ご自身であちこちに電話をかけて、需要のある福祉事業所に寄付をしました。
時には断られることもあり、心が折れそうになりましたが、それでも10年間活動を継続してきました。
材料の毛糸は、ご自身で購入したり、市の不用品紹介に登録したりして集めていましたが、最近はなかなか材料が集められず困っていました。
お住いのエリア担当の地域包括支援センターさんと情報を共有し、毛糸の寄付を募ることや、寄付先の福祉事業所を探す役割を、とよた多世代が担うことになりました。
会員事業所さん等に毛糸の寄付を募った所、多くの種類や数の毛糸が集まりました。
ご本人へお届けすると「これでまたたくさん作ることができます。」と大変喜ばれ
1年間で30枚~50枚のひざ掛けと、30枚程のアームフォーマーを作成してくださいました。

豊田市内の福祉事業所へ寄付
2024年には、NPO法人きらっとはーとさんと就労継続支援B型事業所福祉イノベーションラボさんへ
それぞれ寄付をされました。
事業所さんからは、お礼にと、ご利用者さんが作成したコースターと感謝のメッセージをプレゼントして頂き、「喜んでいただけるのが一番うれしいし、大変励みになります。頑張って作ります!」とお話されました。
2025年は昨年に引き続きリクエストを頂いたきらっとはーとさんと、SOUP TOWNさんへ寄付をしました。
入居者の方々がひざ掛けを見て「これいいわね!」「手編みなの?すごいね!」と盛り上がってくださいました。



誰かが喜んでくれることがやりがい
清水さんご自身がひざ掛けの寄付を始めた頃は、喜んでもらおうと思って始めた活動ではないそうです。
継続していく中で、「誰かが喜んでくれる事がとても嬉しい!」という気持ちを知ることができたと話されます。
「我ながらよく飽きないと思うけれど、毛糸の色の組み合わせを考えたりして作るのがとっても楽しいし、天職です。この歳になっていいことに巡り合えたし、良いご縁ができてありがたい。」と話される清水さん。
90歳になるまで、あと2年は活動を続けたいと教えてくださいました。
とよた多世代では、いくつになってもご自身の強みを活かした活動の創出や、やりたいことを実現する為にはどうするか?を、ご本人・ご家族、多世代会員、関係機関等と話し合いながら、それぞれができる役割分担で、ご本人の望みを叶えていきます。
「こんなことやりたいけれど、出来るんだろうか…?」ということでも、皆さんと一緒に考え、ワクワク楽しみながら実現に向けて一歩づつ進んでいくことができます。
そんな、とよた多世代の活動にご興味がありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください!
冬場は土間がと~っても冷える多世代事務局でも、清水さんのひざ掛けをスタッフや来訪者の皆さんが愛用していますよ!


