なすびの会

今回はとよた多世代参加支援プロジェクト会員の「株式会社なすびの会」さんのご紹介です!
なすびの会さんが運営している「サンサンCafe」さんにお邪魔させいただき、代表の柴田瑞保さんにお話を伺いました。
なすびの会の活動
なすびの会さんは足助中学校の特別支援学級に通っていたお子さんをもつ保護者の方が集まって設立した会だそうです。
現在、なすびの会さんでは主に3つの活動をされています。
①サンサンファーム
月に二回、障がいのある方たちと畑仕事をされています。
野菜は竹パウダーや有機肥料を使い、無農薬で栽培されており、収穫した野菜は直売所やレストラン、喫茶店などに販売されています。
②竹パウダー、竹炭、燻炭づくり
地域の荒れた竹林や山林・原野の整備を目的に、竹パウダー(効能:土壌改良・抗菌・消臭・美容)や竹炭、燻炭づくりなどをされています。
燻炭は、家庭で出る残菜を入れてぼかしを作るキッドとして、ちゃぽっとさんで販売されています。


③サンサンCafe
サンサンCafeさんは、地域の方から、観光客の方、自転車やバイクの方、ペット同伴の方など様々な方がご利用されています。
また、隣接しているまごころ市場さんへの出荷後に一息つく農家さんや、買い物ついでに立ち寄るお客さんもおられ、カフェで農家さんとお客さんの情報交換がされることもあるようです。
近所の一人暮らしの男性のご利用もあり、カフェは地域の方の憩いの場だけでなく、地域の方の見守り機能も担っています。

足助出身の方のパン屋「ぼらぱん」のドックパンを使用したホットドッグ
足助地区の課題
なすびの会さんが活動されている足助地区の課題として、障がいのある子が高校を卒業した後、働こうとすると、足助地区では働く場所がなく、市街地まで行かないといけない状況にあるようです。
足助地区から市街地までバスで出ると、交通費がお給料を上回ってしまいます。
そこで、柴田さんたちは、足助地区にも障がいのある人が働ける場所が必要と考え、活動されています。
働く場所を作るのに一番の課題が「作業所」を作ることだそうです。
作業所があれば、栽培した野菜の加工や袋詰めという「仕事」が生まれます。
しかし、今はその作業所を作るのに苦労されているそうです。
カフェでも販売されている生姜パウダーは、サンサンファームさんで栽培した生姜を使用しています。
現在の作業としては、生姜の栽培と収穫までですが、作業所ができれば、加工から梱包までの仕事もできるようにしたいと考えられています。

住み慣れた場所で生きる
障がいがある本人も自立したいと思い、親御さんも自立してほしいと思っていても、今の状況では自立できる環境が足助にはないそうです。
もし、親御さんが障がいのある子の手助けができなくなった時、今のままだと市街地のグループホームに入るということになってしまいます。
生きていくために、住み慣れた町を離れなければならないのです。
そういった現状を打破すべく、障がいのある人も、「住み慣れた場所で働き」、そして、「住み慣れた場所で生活し続けられる」場所を作りたい。
なすびの会の皆さんは、その思いで、日々活動されています。
最後に
今回、柴田さんにお話を伺い、山間部にお住まいの障がいのある方が「働き、生活する」ということは、様々な課題があるということを知りました。
それでも、「働く」ということは、ご本人にとっての「役割」であったり、「生きがい」であったり、お金には代えられない意味があるのだと感じました。
サンサンCafeさんには、なすびの会の皆さんが作られている竹パウダーなどの販売や、地元の食材を使ったメニューなどの提供もありますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

なすびの会
【住所】愛知県豊田市則定町上栃ノ実27-1(サンサンCafe)
【HP】https://sunsuncafe.jimdofree.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/nasubi_no_kai/?hl=ja
https://www.instagram.com/sunsun.cafe/
【Facebook】https://www.facebook.com/SunSunCafeNasubi/