地域のつながりで子どもたちを育てるワークショップ
今回は、2月29日に自立援助ホーム陽和(ひより)ハウスさんで開催した「地域のつながりで子どもたちを育てるワークショップ」のご報告です!
自立援助ホーム陽和ハウスとは?
2024年2月に豊田市内で初めて開設された自立援助ホームです。
自立援助ホームとは、義務教育終了後、なんらかの理由で家庭で暮らすことができない子どもや、児童養護施設を退所し、働かざるを得なくなった子どもが、環境を変えて、自立への道を目指す場所です。
なぜ、このワークショップを開催したのか?
元々、名古屋で活動をされていた陽和さん。
豊田市に自立援助ホームを開設したものの、「つながり」が少ないとの声をいただき、その「つながり」を作るためにこのワークショップ開催を計画しました。
子どもたちに必要な「つながり」とは一体なんなのか…?その思いは後ほど。
ワークショップ当日
当日はなんと大雨… 足元の悪い中、総勢29名の方にお集まりいただきました!
お集まりいただいたのは、陽和ハウスに近いエリアの事業所さんや地域とのつながりが深い方、子どもの支援をしている方などなど。
<参加者>
社会福祉法人オンリーワン、株式会社ふるさと、市民活動団体ゆめぱレット、NPO法人月人、ALLY、大徳塾、逢妻交流館、社会福祉協議会CSW、豊田市役所福祉総合相談課(令和6年度からよりそい支援課へ名称変更)・こども若者政策課・こども家庭課、豊田青年会議所、とよた多世代参加支援プロジェクト事務局 等
想定をはるかに超えるたくさんの方にご参加いただきました!
まず、陽和ハウスの理事長である渋谷幸靖さんの思いをお聞きしました。
子どもたちに必要な「つながり」とは?
子どもたちが自立を目指すためには「働く」必要があります。
しかし、ここにいる子どもたちは、働いた経験がない子や社会教育を十分に受けられなかった子がいます。
そういった子たちがいきなり自分にあった仕事に就くというのは少しハードルが高い可能性があります。
そんな時に、「こんな仕事あるけどやってみない?」とか、「ちょっと手伝って!」と、働く経験させてもらえるような「つながり」があると、子どもたちが仕事にチャレンジしやすくなるのではないでしょうか。
子どもたちが社会に出る時のもう一つのハードルとして、大人に対するイメージがあります。
ここにいる子どもたちは、家庭環境などの理由から、大人に対してよくないイメージを持っている子が多いようです。
そのイメージを変えるために、渋谷さんは地域の人たちとたくさん関わってほしいと思っています。
子どもたちを育てていくために、地域全体との「つながり」が必要なのです。
渋谷さんからの熱い思いを伺った後に、参加者の方の自己紹介をしていただきました。
「こういった関わりができそう!」「こういうことはできるの?」「私たちはこういうことに困っている。」などとお話をいただく中で、つながれそうなことや一緒に考えていきたいことなどが見えてきました。
今回は、陽和ハウスのことを知っていただくところまで。
今後、実際に誰とどんな「つながり」が生まれるのか?
テーマはちゃぶ台
「ここに来たくて来る子はいない」と渋谷さんは言います。
子どもたちはいろいろな背景があって、つらい過去も寂しかった過去も背負ってここに来ています。
そんな思いを持った子どもたちにぬくもりを感じてほしい。
家族でちゃぶ台を囲んでご飯を食べるような、太陽のようにポカポカとした温かいぬくもりを届けたい、「陽和」という名前にはそんな思いが込められています。
自立支援ホーム陽和ハウス
【HP】https://npohiyori.net/
【Facebook】https://www.facebook.com/npo.hiyori/