REPORT

2024.01.23 レポート

一般社団法人 いま・ここ

今回はとよた多世代参加支援プロジェクト会員の「一般社団法人 いま・ここ」さんのご紹介です。

いま・ここさんは、実施事業として、障がいのある方の自立訓練(生活)事業「いま・ここ東山」、学習支援事業「ON-温-」を行い、サポート事業として、子どもの居場所「いま・ここ」、子ども食堂「東山ぐぅぐぅ食堂」のサポートを行っている事業所さんです。

その中で、今回は子ども食堂「東山ぐぅぐぅ食堂」のご紹介をさせていただきます。

子ども食堂とは

子ども食堂とは、貧困家庭や孤食の子どもに対して、地域住民のボランティアや自治体が主体となり、子どもが一人で利用できる、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する場として始まったとされています。

しかし、現在、全国に7000か所以上ある子ども食堂は、それぞれ対象としている方も違えば、目的も様々なようです。

そこで、「いま・ここさんの子ども食堂はどのような場所なのか?」を知るために、「東山ぐぅぐぅ食堂」さんにお邪魔させていただき、代表の小黒泰之さんやスタッフの方にお話を伺いました。

子ども食堂「東山ぐぅぐぅ食堂」を始めたきっかけ

いま・ここさんは元々、子どもの居場所づくり事業として「居場所いま・ここ」という活動をされており、15:30から17:30まで集会所を利用して、子どもたちが遊べる場所を作っていました。

しかし、時間を過ぎても帰らない子や、ご飯を持ってきてそこで食べる子がいることに気づいたスタッフの方は、「ここでご飯を食べられるようにしたらいいのでは?」と考えました。

いま・ここさんの子ども食堂は利用対象者を限定しておらず、誰が来てもいい場所にしているとのことです。

そこには、本当に困っている人が気軽に来れる場所にしたいという代表の小黒さんの思いがあります。

ここへ来る中で、ご家族同士でつながりができることもあるし、困っているというお話を聞けば、適切な支援機関につなぐこともあるようで、子ども食堂は「誰かとつながる場所」としての役割もあるのだと感じました。

ご飯を食べることだけが目的ではない

食事の準備は大人だけでなく、小学生から大学生も一緒におこないます。

食材の運搬や調理、テーブルの準備などは、子どもたちが自主的にお手伝いをしてくれているそうです。

子ども食堂は、食事の準備や片付けなどを通じて、「誰かの役に立っている」という経験をできる場所でもあると感じました。

スタッフさんと子どもたちの関わりを見ている中で、スタッフさんは、「困っている子の話を聞いてあげよう、助けてあげよう」という立場ではないように思いました。

スタッフの方は、親でも先生でもない、ただ、みんなと一緒にご飯を作って、一緒に食べて、一緒に遊ぶ、「ただただそっと見守ってくれている人」という感じがしました。

第三の居場所

東山ぐぅぐぅ食堂さんにお邪魔させていただき、子ども食堂は「みんなでご飯を食べる場所」だけではなく、「誰かとつながれる場所」でもあり、「誰かの役に立てる場所」でもあると感じました。

その地域にどんな人が住んでいるのか、など地域によって子ども食堂のカタチは様々だと思います。

ここは、どんな人でも受け入れ、平等に接し、「ただ見守る」というカタチをとっている子ども食堂。

スタッフさんが子どもたちを「ただ見守る」という姿勢が、みんなが居心地がいいと感じる空間を作っているのだと思いました。

スタッフの方は、「食堂は今度いつあるの?」と街なかでばったり会った子に話しかけられることもあるようで、それだけ子ども食堂を楽しみにしてくれている子がいるのは、きっと子どもたちにとって、子ども食堂が「安心・安全な第三の居場所」だからではないかと思います。

一般社団法人 いま・ここ
【住所】愛知県豊田市渋谷町3-39-6
【HP】https://www.imakoko-toyota.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/imakokotoyota/
【Facebook】https://m.facebook.com/imakoko.toyota/

DONATION

寄付について

とよた多世代参加支援プロジェクトでは、皆さまからの寄付を受け付けています。
地域における支援の仕組みを継続させていくための資金として、有効に使わせていただきます。
お申込みは以下のフォームからお願いいたします。担当者から折り返しご連絡させていただきます。

お問い合わせ

とよた多世代参加支援プロジェクトへのお問い合わせは、こちらからお受けしています。

LINEでもお問い合わせいただけますので、お気軽にご利用ください。