REPORT

2023.11.16 レポート

株式会社Polaris

今回はとよた多世代参加支援プロジェクト会員の「株式会社Polaris」さんのご紹介です!

ポラリスさんは、基本的な力(集団行動・学習・学習習慣)と生活に必要な力(コミュニケーション)の獲得をねらいとした「生活特化型」と働く力の向上をねらいとした「就労準備型」の2種類のデイサービスを運営されています。

今回は、御幸本町にある「就労準備型放課後等デイサービス ポラリス御幸本町(以下:ポラリス御幸本町)」さんにお邪魔し、代表の南部孝太さんにお話を伺いました。

事業所を始めたきっかけ

以前、ディーラーで働いていた南部さんは、とあるお客さんに出会いました。
車を買いたいという彼は、父親に相談しますが、反対されてしまいます。
彼の稼いだお金では月々の支払いができないからだそう。

彼は、就労継続支援B型事業所を利用している方だったのです。
当時の工賃は月約1万円。これでは車を買うことは難しかったのです。

そこで、南部さんは「この人が車を買えるようにするにはどうしたらいいのだろう?」と考えました。

それから、福祉について猛勉強をした南部さんは、「働くスキルを身につける必要がある」と答えにたどり着きました。

学生のうちに「働くスキル」を身につける。
これが、現在の就労準備型放課後等デイサービス ポラリスさんが目指すものです。

放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービスとは、児童福祉法に基づく福祉サービスの一つで、障害がある小学生・中学生・高校生(6歳~18歳)が利用できる通所支援サービスです。

ポラリス御幸本町さんは、現在、中学1年生~高校3年生までの学生が利用されています。

卒業後は、一般企業に就職される方や就労移行支援事業所・就労継続支援A型事業所の利用に進む方がおられるようです。

なぜ、ここまで「働く」につながっているのでしょうか?

「働く」に特化したプログラム

私が訪問した際、楽しくお話をしていた学生たち。
とある時間になると事業所の雰囲気が一気に変わります。

仕事の時間です。
学生たちは、それぞれの作業に取りかかります。

仕事に取り組む様子

部品の組み立てや封入、軽量など様々な作業があります。

それぞれの作業は、「数を数える」、「良品・不良品を見分ける」、「組み合わせる」、「確認してもらう」など、仕事で活かされるスキルを身につけることができる内容になっています。

全ての作業に意味があり、今後の仕事につながっているのです。
作業のバリエーションが多く、経験できる作業が多いことで、できることが増えていきます。
そして、できることが増えたり、掛け合わせられることで、将来もらえるお金が増えていくのです。

多様な仕事の種類

様々な作業を経験する中で「得意」と「苦手」が見えてきます。
得意を伸ばすのはもちろんですが、できるだけ苦手も減らしていきたいというのがポラリスさんの考えです。

ポラリスさんは学生たちの未来のために「今、何が必要か?」を考えて、個々のプログラムを組み立てているのです。

仕事の時間が終わると、楽しそうな声が聞こえてきます。
ここでは、仕事に就く上で大切な、仕事と休憩のメリハリも学ぶことができます。

今後の展望

障がいを持つ子の将来のために、「働くスキル」を身につけてほしいと思っている保護者の方は多くおられるようですが、その環境が整っている場所はまだ少ないようです。

放課後等デイサービスには様々なカタチがある中で、ポラリスさんは「働くスキルを身につける場所」。
ポラリスさんは、今後もそういった場所をもっと増やしていきたいと考え、活動されています。


株式会社Polaris
【HP】https://polaris-toyota.jp/
【Instagram】https://www.instagram.com/polaris.toyota_official/

DONATION

寄付について

とよた多世代参加支援プロジェクトでは、皆さまからの寄付を受け付けています。
地域における支援の仕組みを継続させていくための資金として、有効に使わせていただきます。
お申込みは以下のフォームからお願いいたします。担当者から折り返しご連絡させていただきます。

お問い合わせ

とよた多世代参加支援プロジェクトへのお問い合わせは、こちらからお受けしています。

LINEでもお問い合わせいただけますので、お気軽にご利用ください。